2026年4月10日
日本食レベルが高い都市ベスト5――HONMONOが選んだ意外な結果
日本食レストランの本当のレベルは、日本人利用者が知っている。HONMONOは世界中の日本食店を、日本人の評価に基づいてスコア化している。そのデータから見えてきたのは、意外な都市の台頭だった。
1位: 広州 ――ホテルの日本食が驚くほど良い
広州が1位。中国南部のこの都市は、日本食の平均レベルで世界トップに立つ。理由のひとつは、ホテル内レストランの充実だ。ホテルニッコー広州の日本料理店「弁慶」「桃李」は、豊洲から仕入れる食材と日本人板前の技術で、在住日本人の信頼を集めている。「広州でこの味が食べられるとは」という驚きの声が多い。
フォーシーズンズの和食レストラン「雲居」も、本格度で定評がある。古寺をリノベーションした建物の中で供される料理は、日本国内の高級店と比べても遜色ないという評価だ。ただし価格は相応に高く、「また食べたい」と強く思わせるほどではないという冷静な声もある。
2位: 成都 ――四川料理の街で日本食が育つ
成都が2位。四川料理の本場というイメージが強いが、日本食のレベルも高い。リッツカールトンのクラブフロアは、充実した食事サービスと親切なスタッフで日本人利用者の満足度が高い。他都市のリッツと比べてコストパフォーマンスに優れ、リピーターが多い点も特徴だ。
意外なのは、四川料理店が日本人から高い評価を得ている点だ。陳麻婆豆腐本店は、麻婆豆腐発祥の地として知られる。山椒の痺れと唐辛子の辛さは、日本の四川料理とは次元が違う。「これが本物」と感じる日本人が多い一方、近年は辛さが若干抑えられているという指摘もある。
3位: ハノイ ――ベトナムで日本食が開花
ハノイが3位。ベトナムの首都は、ここ数年で日本食の質が急速に向上している。矢澤ハノイは、日本の焼肉店「矢澤」の海外展開店。看板メニューの矢澤焼きは、日本国内の味と変わらないという評価が定着している。スタッフの丁寧な焼き加減と、日本語が堪能なスタッフの存在が、体験を特別なものにしている。
寿司一は、日本の一流割烹の監修を受けた寿司店。旧市街という立地ながら、新鮮なネタと丁寧な仕事で、在住日本人の間で「ハノイで一番」の声が高い。ベトナム価格としてはやや高めだが、日本国内の寿司屋と比較できるレベルという評価が一貫している。
ピッツァフォーピースは、日本人オーナーが手がけるイタリアン。HONMONOは日本食専門だが、この店は日本人利用者の評価があまりに高いため例外的にリストに入った。本格的なピザとチーズが日本の半額程度で楽しめる点が、圧倒的な支持を集めている。予約必須の超人気店だ。
4位: 北京 ――伝統と現代が交錯する
北京が4位。中国の首都らしく、ホテル内の日本料理店が充実している。シャングリラホテルの日本料理店は、日本人シェフによる質の高い料理で知られる。ただし施設面では水圧の弱さやバスルーム設備の古さが指摘されており、ハード面の課題が見られる。
全聚徳は、北京ダックの老舗として観光客に人気だが、日本人利用者の評価は複雑だ。7年前は高評価が多かったが、近年はサービス品質の低下が指摘されている。料理の味は現地ならではの美味しさがあるものの、スタッフの愛想の無さが体験を損ねているという声がある。
5位: 杭州 ――西湖の畔で日本食を
杭州が5位。西湖の景勝地として知られるこの都市では、フォーシーズンズが際立つ。江南様式の建築美と広大な庭園、西湖へのアクセスが魅力だ。中華レストラン「金沙」の杭州料理は本格的で、日本人利用者からも高く評価されている。英語対応に課題があるものの、スタッフの親切さでカバーされている。
日本食の世界地図は、思った以上に広がっている。HONMONOのデータは、日本人が実際に足を運び、食べた結果だ。次の旅先で日本食を探すなら、この5都市を覚えておいて損はない。