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2026年4月10日

ベルリンの日本食事情:日本人が本当に通う店

ベルリンドイツラーメンカレー寿司

ヨーロッパ有数の多文化都市ベルリンには、予想以上に充実した日本食シーンが存在する。しかし日本人の利用者が本当に評価する店は、観光客向けの有名店とは必ずしも一致しない。HONMONOのデータが示すのは、開店当初は高評価だったが近年品質が低下した店と、逆に時間をかけて改善を重ね信頼を獲得した店という、明確な二極化だ。

ラーメン:製法へのこだわりが分かれ目

No. 01

Takumi NINE

HONMONO Score 86 / 100

ramenBerlin

ベルリンのラーメンシーンで日本人の利用者から特に支持を集めるのがTakumi NINEだ。本場の製麺所から空輸した麺を使用し、味噌や鶏ガラベースのスープは日本と変わらぬクオリティを実現している。餃子や唐揚げといったサイドメニューも水準が高い。7年前には接客やオペレーション、衛生面での問題が指摘されていたが、近年は改善が進んでいる。ただし価格帯の高さについては一貫して指摘があり、本格度とのバランスをどう見るかは個人の判断に委ねられる。

No. 02

Niko Niko Ramen

HONMONO Score 77 / 100

ramenBerlin

Niko Niko Ramenも日本人経営による本格派として知られる。とんこつスープと麺の質はベルリンでトップクラスとの評価が一貫しているが、細部には課題も残る。硬水の影響と思われるスープのわずかな甘さ、チャーシューの薄さといった点が指摘される。7年前から6年前にかけて味は安定していたが、2年前からの価格上昇については、ヨーロッパの他店と比較すれば妥当との声が多い。完璧さを求める向きには物足りなさがあるかもしれないが、満足度は総じて高い。

No. 03

Cocolo Ramen X-berg

HONMONO Score 67 / 100

Berlin

Cocolo Ramen X-bergは時系列での改善が顕著な事例だ。8〜9年前には味の薄さ、調理場の不衛生さ、スタッフの接客問題が指摘されていたが、過去4年間のデータは一変している。日本人オーナーシェフによる自家製麺と丁寧に仕込んだチャーシュー、居酒屋のような雰囲気が高く評価され、東京の水準に匹敵するとの声も聞かれる。ただし忙しい時間帯には味のばらつき(醤油ラーメンの塩辛さなど)が生じることがあり、訪問タイミングの選択が重要だ。

No. 04

Cocolo Ramen

HONMONO Score 84 / 100

Berlin

同じくCocoloの別店舗であるCocolo Ramenは、「海外のラーメン店としては高水準」という評価軸で捉えるべき店だ。豚骨ラーメンとスタッフの対応は一貫して評価されているが、10年前から現在まで「日本の味に完全には及ばない」という指摘が散見される。本格性よりも、社交的な飲食の場としての魅力で支持を集めている側面が強い。

和食全般:家庭料理の再現度

No. 05

ichi いち

HONMONO Score 87 / 100

Berlin

日本人経営のichiは、チキン南蛮のような家庭的な料理から本格的なコース料理まで幅広く提供する。特に最近1年以内のデータでは、料理の美味しさと心地よい雰囲気、優れた接客サービスが高く評価されている。過去にはコストパフォーマンスについての指摘があったが、現在は価値があると認識されており、在住日本人の間で信頼を集める存在だ。

No. 06

Heno Heno

HONMONO Score 84 / 100

Berlin

Heno Henoは牛丼や蕎麦といった基本メニューで日本の味を忠実に再現している一方、カレーなど一部の料理はドイツ風にアレンジされており、本格度にばらつきが見られる。日本人スタッフによるサービスは概ね好評だが、メニュー全体での味の統一性を求める声は根強く、長年の営業を経ても改善は限定的だ。ベルリンで和定食を気軽に食べたい時の選択肢として機能しているが、すべての料理に期待すると落胆する可能性がある。

No. 07

momiji

HONMONO Score 87 / 100

Berlin

たこ焼きの評判が高いmomijiは、日本人オーナーの親切さと日本語対応で支持されてきた。料理の本格度は確かだが、ここ数年で待ち時間の長さやサービスの遅さが顕著になっている。以前の高評価から考えると、オペレーションの効率化が喫緊の課題だ。

専門店:ジャンルごとの到達点

No. 08

Takenori

HONMONO Score 85 / 100

curryBerlin

日本カレーの専門店Takenoriは、ベルリンでこのジャンルを提供する稀少性から注目を集めてきた。開店当初は本格的なカレーとして高く評価され、カツやコロッケなどの副菜も好評だった。しかし近年はルーがレトルト化したとの批判が増加し、スタッフの接客態度や支払い方法の強要といった問題も指摘されている。かつての評判とのギャップが拡大している店の典型例だ。

No. 09

Kushinoya

HONMONO Score 75 / 100

tonkatsuBerlin

Kushinoyaは神戸の本店を持つ串専門店で、7年前から2年前まで一貫して高い評価を維持してきた。丁寧に揚げた串とおまかせコースの充実度、ソースからデザートまでの細部への配慮が在住日本人に支持されている。値段もリーズナブルで、ベルリンにおける本格日本食の拠点として確立された地位を築いている。

No. 10

Udagawa

HONMONO Score 76 / 100

sushiBerlin

Udagawaは本格的な寿司店を標榜するが、日本人の利用者の評価は二分される。出汁が効いたカツ丼や親子丼への高評価がある一方、全体的には「ファミレスレベル」「インスタント風味」との厳しい声も複数存在する。6〜8年前には味や品質への不満が顕著だったが、最近1〜4か月では改善傾向が見られる。ただし評価は一定せず、訪問のタイミングや選ぶメニューによって体験が大きく異なる可能性がある。

No. 11

Sasaya

HONMONO Score 80 / 100

Berlin

寿司のクオリティと味で東京経験者からも認められているSasayaは、価格も良心的との評価が多い。9年前には電話対応の悪さが指摘されていたが現在は改善され、近年はテイクアウトサービスや丁寧な対応への好意的な評判が増えている。ただし幼児不可のポリシーについては一部の利用者から不満が挙がっており、家族での訪問には注意が必要だ。

No. 12

Tokyo Gohan

HONMONO Score 68 / 100

onigiriBerlin

おにぎり専門のTokyo Gohanは、2年前のオープン当初は本格的な日本食として好評だった。おにぎりと唐揚げ、サービスや雰囲気が評価されていたが、最近はコストパフォーマンスやスタッフの接客態度に対する不満が見られ、品質やサービス面で評価が低下している傾向がある。

ベルリンで日本食を探すなら

ベルリンの日本食シーンは、開店当初の勢いを維持できず品質が低下する店と、長期的な改善を重ねて信頼を獲得する店に二極化している。Takumi NINEやCocolo Ramen X-bergのように、初期の問題を克服して評価を高めた店がある一方、Takenoriのように逆の道をたどった例もある。HONMONOのデータが示すのは、有名店や観光客向けの店が必ずしも日本人の期待に応えるわけではないという事実だ。ベルリンで本格的な日本食を求めるなら、店の歴史と最近の評価動向を見極める視点が不可欠である。