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2026年4月10日

ジャカルタの日本食事情:日本人が本当に通う店

ジャカルタインドネシア炭火焼き居酒屋寿司

東南アジア最大級の日本人コミュニティを抱えるジャカルタには、数百軒の日本食レストランがひしめく。しかし、現地での高い人気と日本人の評価には、しばしば大きな隔たりが存在する。本記事では、日本人利用者の声を分析し、本当に信頼できる店を検証した。

日本人が信頼する店

炭火焼き

No. 01

SUMIBI Thamrin

HONMONO Score 88 / 100

Jakarta

ジャカルタ中心部に位置するこの店は、日本人スタッフが調理を担い、炭火焼きの技術を忠実に再現している。大海老の原始焼きは看板メニューで、その殻から取った出汁で作る味噊汁に、在住日本人から「涙が出るほど懐かしい」という声が寄せられる。ホッケの焼き加減も見事で、東京の名店に匹敵する品質だ。開業以来、味の水準が一度も落ちていない点も特筆すべきで、「安定の味」として信頼を獲得し続けている。ジャカルタでこのレベルの炭火焼きは稀有な存在だ。

No. 02

Sumibi Gandaria

HONMONO Score 83 / 100

Jakarta

同じ炭火焼きの系列店だが、こちらは創作メニューの比重が高い。肉料理やラーメンは好評を得ているものの、近年インドネシア風のアレンジが増え、本格志向の客からは賛否が分かれる。価格はやや高めで、衛生面への指摘も散見される。雰囲気とサービスは良好だが、Thamrin店のような揺るぎない評価には至っていない。

高級日本料理

No. 03

Okuzono Japanese Dining

HONMONO Score 87 / 100

Jakarta

接待や会食に適した格式ある空間を提供する。料理の質は総じて高く、日本の味を丁寧に再現している。内装の優雅さとプロフェッショナルなサービスは申し分ないが、近年一部メニューの品質が不安定になっているとの声がある。メニュー表記と実際に提供される料理が異なるケースも報告されており、食材の入荷に課題を抱えている様子だ。価格に見合った価値はあるが、かつてのような絶対的な信頼感はやや薄れている。

No. 04

The Japanese Restaurant @ Sari Pacific Jakarta

HONMONO Score 84 / 100

Jakarta

老舗ホテル内の日本食レストラン。スタッフのホスピタリティは一流で、朝食の充実度も高い。日本食レストランは安定した品質を保っているが、シェフ交代により味わいに変化が生じている。建物の老朽化が進んでおり、シャワーの不具合や電気設備のトラブルが頻発する。清潔度への不満も増加傾向にあり、立地とサービスの良さで評価を支えている状態だ。

No. 05

Honzen Jakarta

HONMONO Score 77 / 100

Jakarta

茶碗蒸し、串揚げ、鰻といった定番メニューを手堅く仕上げる。本格的な味わいは確かで、高級感のある雰囲気も魅力だが、「記憶に残る一皿」が見当たらないという指摘が続く。堅実な日本料理を求める客には適しているものの、独創性や驚きを期待する向きには物足りないだろう。

居酒屋

No. 06

Furusato Izakaya

HONMONO Score 70 / 100

Jakarta

焼き鳥やうどん、チキン南蛮などの主力メニューは良好な味わいで、スタッフの教育も行き届いている。インスタ映えする店としても知られるが、最近になって味の低下が指摘されている。日本の正統な和食と比較すると、やはり隔たりを感じるという声もあり、価格の割に本格度が不安定だ。サービスと雰囲気は魅力的だが、料理の品質管理に課題が見え始めている。

No. 07

Kikugawa Restaurant

HONMONO Score 74 / 100

Jakarta

1969年創業、ジャカルタ最古の日本料理店として歴史的価値は高い。創業者が工夫を重ねた独特の味わいに魅力を感じる客も多いが、料理の品質には改善の余地がある。牛肉の火の通し方、つゆの甘さ、料理の温度管理など、技術的な課題が散見される。客層はインドネシア人が中心で、日本人利用者は少ない。本格的な日本食というより、「歴史と雰囲気を味わう店」として評価される傾向にある。

ラーメン・定食

No. 08

Aomori Shokudo Kuningan - Japanese Restaurant

HONMONO Score 64 / 100

Jakarta

青森ラーメンを看板に掲げる。タコ焼きや餃子も好評で、日本人からは「日本の味に近い」という評価を得ている。ただし、スープの深みについては意見が分かれる。ローカライズされた濃いめの味付けが、日本人の期待と乖離する場合もあるようだ。内装は魅力的で、アルコールとのペアリングでカジュアルに楽しむには向いているが、メニューの少なさと本格度には改善の余地がある。

No. 09

Midori Japanese Restaurant

HONMONO Score 58 / 100

Jakarta

チェーン展開する定食屋。本格的な出汁や焼き鳥など、日本レベルの料理を提供する一方で、現地向けのアレンジメニューも豊富だ。過去10年間で店舗形態がローカル日本食屋からカフェスタイルへと変化しており、かつての日本人向け機能(アルコール類の充実など)は縮小している。カレーうどんの出汁には改善が見られるが、本格度は場所や時期により変動する。現在は手頃な価格で無難な和食が楽しめるカジュアルな選択肢として機能している。

No. 10

Hotaru Wisma Keiai

HONMONO Score 57 / 100

Jakarta

東京と同等の価格帯ながら、本格的な日本の味を提供する。天丼の揚げ具合、カレーの食材品質、唐揚げなど、各料理のクオリティは高い。落ち着いた雰囲気とスタッフの丁寧な対応も好評で、日本食が恋しくなった時の信頼できる選択肢だ。長年愛されている理由は、この一貫した品質にある。

ハンバーグ・ステーキ

No. 11

ISHIGAMAYA HAMBURG & STEAK Plaza Indonesia

HONMONO Score 56 / 100

Jakarta

日本の味を再現したハンバーグが主力で、味わいには定評がある。ただし、サービス品質にはばらつきがあった。過去数年間は注文漏れやオーダー対応の問題が複数報告されていたが、最近になってそうした指摘は減少しており、改善の兆しが見える。味と本格度は良好だが、サービスの一貫性が課題として残る。

創作和食

No. 12

Henshin

HONMONO Score 61 / 100

Jakarta

高層ホテルに位置し、夜景と雰囲気は一流だ。創作和食は見た目に工夫を凝らしているが、日本人の舌には奇をてらいすぎて本格度に欠けるとの指摘がある。スタッフのホスピタリティと英語対応は高く評価されているものの、最近になって料理の質への不満が顕著になっている。場所代の高さと料理のコストパフォーマンスへの疑問が増しており、雰囲気重視の利用に限定されつつある。

寿司

No. 13

Edogin

HONMONO Score 53 / 100

Jakarta

ホテル内の日本食レストラン。スタッフの丁寧なサービスと清潔な環境は一貫して高く評価されている。味については、過去と比べて改善が見られる。数年前は本格度やメニューの質への不満が目立ったが、最近ではシャケカマや鉄板焼きなど個別メニューの美味しさが認識されるようになった。価格は高めだが、サービスの質やホテル宿泊者割引を考慮すれば妥当な水準だ。

ジャカルタの日本食シーンは、日本人コミュニティの大きさに比例して多様だが、現地での人気と日本人の評価には明確な開きがある。炭火焼きの技術を守るSUMIBI Thamrinのような店がある一方で、創作に傾倒しすぎて本格度を失う店も少なくない。この都市で日本食を探すなら、HONMONOのデータが示す日本人利用者の声に耳を傾けるべきだ。